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中国 臓器移植制度改革の真偽

2012年12月03日
 
【新唐人2012年12月04日付ニュース】11月22日、中国衛生省の黄潔夫副部長は、中国は今国情に合った臓器提供および移植システムを構築中で、今後は死刑囚からの臓器依存をやめると示しました。また、臓器提供システムに一定の刺激策を取り入れ、臓器提供者にある程度の補助金を与えることも考慮に入れていると述べました。一方、中国人は伝統上“完全な遺体”にこだわる風習があり、自分または家族の臓器を提供することに強い抵抗感を持っています。では、中国当局はどのようにこの制度を実施するのでしょうか。
 
中国メディアによると、広州での会議の期間中、黄潔夫副部長は連続二日間臓器移植手術を執刀。黄副部長は、臓器提供者には入院治療費の減額、学費の減免、税金の減免などの一連の優遇策を実施することで、中国民衆の臓器提供意欲を刺激し、中国の国情に合った臓器提供および移植システムを作り上げ、臓器を死刑囚に依存することをやめると述べました。
 
河北省 包さん
「なぜ理由もなく、臓器を提供しますか?提供すると私は死んでしまいます。胡錦涛、習近平であっても提供しません」
 
安徽省の朱さんも、黄副部長の話は信じないと示し、このいわゆる臓器提供制度は世間を欺くためだと述べます。
 
安徽省 朱さん
「共産党の虚言を我々は信じません。人が提供したと言っても、どこから来たのかは誰もわかりません。当初薄熙来が法輪功の人の臓器を移植に使っていたときも、人が提供したと言っていたかもしれません」
 
独立評論家・李善鑑さんは、中国人の伝統からすると、生きた人でも死んだ人でも臓器を提供するのはありえないと示します。
 
独立評論家 李善鑑さん
「いくら刺激しても臓器の出所は限られます。しかし、中国の病院は今でも大量の臓器移植手術を行っています。これらのもの(制度)を看板に掲げ、臓器が足りなくなると、裏ではまた他の方法で取ってくるのです。例えば、良心犯からの臓器摘出を続けるのです」
 
中国の移植用臓器の出所はずっと国際社会の注目の的であり、疑問視されています。これに対する中国当局の言い訳も二転三転しています。2001年6月、中国の“天津武装警察総隊病院”に務めていた王国斎医師が米国会公聴会で、“中国の移植用臓器は死刑囚からだ”と証言。これに対し、中国当局は断固として否認し、臓器はドナーが自ら提供したものだと証明しようとしました。
 
2006年3月、ニューヨークに本部を置く大紀元時報が、中国共産党が生きた法輪功学習者から臓器を摘出している事を初めて暴露。同年4月、中国衛生省の報道官はこの指摘を公の場で否認し、“ほとんどの移植用臓器は死刑囚から来ている”と釈明。それ以来は、死刑囚からの摘出だとのいい方を続けています。
 
今年の共産党第18回大会前、中国の法輪功学習者からの生体臓器狩りに対する国際社会の関心度が徐々に高まり、アメリカの人権報告、国会の公聴会、各人権団体、および国連などが、中国の強制臓器摘出に対する調査を求めました。共産党大会開幕の前日、中国共産党は世界保健機関WHOの刊行物を通して、“死刑囚の臓器使用を停止する”と発表しました。
 
独立評論家 李善鑑さん
「彼らが今やっていることは今までの事を覆い隠すためです。世人が受け入れやすい所謂『制度』で、これまでやった正常な人なら想像もできない罪悪を覆い隠そうとしているのです」
 
今年9月、中国のある青年が脾臓の手術を受けた後、片方の腎臓がなくなったことを発見しました。また、中国メディアでも度々報じていますが、近年、失踪した子供が後に死体で発見される事件が多発していますが、発見されたときは臓器がすべてなくなっているのです。
 
独立評論家 李善鑑さん
「すでにスタートを切ったことなのです。その運営システム、金儲けのシステムがすでに出来上がっているのです。しかも彼らはすでに人を殺すこともなんとも思っていません。徐々に、この種の迫害と罪悪は社会の全ての人に及び、全ての人がこのシステムの被害者になりかねません」
 
安徽省の朱さんは、中国の一般庶民は臓器移植を受けるお金などないと示します。逆に、腐敗官僚のために自分の臓器を提供しようとする庶民もいないと述べます。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
 
(翻訳/坂本 ナレーター/大口 映像編集/工)
 
 

  

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